112. 秋の夜の会話

「秋の夜の会話」 草野心平
さむいね。
ああさむいね。
虫がないているね。
ああ虫がないているね。
もうすぐ土の中だね。
土の中はいやだね。
やせたね。
君もずいぶんやせたね。
どこがこんなに切ないんだろうね。
腹だろうかね。
腹とったら死ぬだろうね。
死にたかあないね。
さむいね。
ああ虫がないているね。

とっても自然体の草野心平さんの詩はいいですね。虫たちが本当にこんな会話をしている気がします。
私の虫かごに一匹だけ残っていたメスの鈴虫さんもとうとう(:_;)。土の中に卵を産んでくれていたらうれしいんだけど。来年のお楽しみです。

「さむい会話」 オリーブ
切ない詩ね。
ああ切ないな。
虫かごの鈴虫たちもこんな会話してるのかしら。
しきりにないているね。
だけどたのしそうね。
なくのはオスだけどね。
メスはなにしてんだろうね。
たかみの見物じゃないかな。
のんきなもんね。
あんたとおんなじだ。
・・・"(-""-)"・・・　ドッカ～ン🌋