ニャンと気ままに…♪   

🌸日常生活の雑感と他愛のない詩など小作品を紹介します       comment もお寄せ下さいね。      

詩「春愁」

IMG_1651.jpg
          (写真は、久喜市青毛堀川の土手と桜)
桜の土手を往く人々の
そぞろ歩きの長閑さよ
春の愁いの慰めに
語らう中に身を置けば
他人同士のすれ違い
拾い集めた言葉の数が
ポロリ こぼれて
なおも空しさ募るだけ

風にほどけた花びらを
寄せて流れる花筏
まだ在る月の色に似て
薄い運命と人は言う
せめて明日のはなむけに
愛の行方を占いながら
ポツリ 名前を
呼べば無情な風が消す

ああ…
ひとり歩けば恋しくて
眩しき春にとけていく

※私としては珍しく歌謡曲調の詩です。
 こうゆうのは書きながらもちょっと照れてしまいますね。
 「春愁」とは…春の明るさや木々の芽吹きにもウキウキするのに、なぜが
フッと 寂しさが心をよぎったりする…
というような不安定な精神状態を言ったものです。
 

スポンサーサイト

このページのトップへ

詩「無口な私」

うれしい日には
マニキュアを…
おしゃべりするのは
指先で
他人の言葉は
うわの空
わたしはなんにも
言わないの

さびしい日には
ペディキュアを…
少しよじれた
爪先が
靴にかくれて
疼くから
やっぱりわたしは
無口なの


※無口な私っていったいダレのことでしょうね~? (#^.^#)
  マニキュアは大好き、少しラメ入りがお気に入りです。

このページのトップへ

詩「コスモスの風」

なにに向っておじぎをしているんだろう
誰に別れを告げているんだろう
利根の川べりに咲いたコスモスの花が
ちぎれそうな細い首を伸ばして
いっせいに揺れはじめた
星の形をした無数のオシベを抱いて
宇宙と同じ名をもつ花の群れよ
風は…この地上を吹く風は
遥か太陽からの贈り物だというのに
せいせいと澄み渡った空を見上げて
ここが風の起源だとでもいいたげに
薄桃色のプロペラで風を送りだしている

風はたじろぐわたしを
スルリと通りぬけて行った
いつか運んでいった花の種の
その道筋を吹いて行くのだという
木綿糸をたらしたような
か細く流れる会の川を下って
星川に合流するあたりまで
コスモスの群れを探しに行くのだと
古い水門と大きな柳の木が目印なのだと
吹いて行った

「ところでコスモスは咲いていたの?」
乾いた夕べの街を吹く風に訪ねてみた
「ああ、咲くには咲いていたけどね…
無情な護岸工事に押しつぶされながら
けなげに咲く姿をみてきたよ」

風は夜通し吹いていた
あの薄桃色のプロペラは
とうに風を出し尽くしてムクロとなり
赤や白の花びらに混じって
石の水門あたりまで流れて行っただろうか
おじぎをするのは わたしたちのほう
別れを告げるべきは
あの瞬間だったかもしれないのに

  (どちらも加須市、利根川近くのコスモス畑)
IMG_0996.jpg
  (向こうに見えるのは利根川の土手)
IMG_0998.jpg

※花のコスモスと、宇宙のコスモス…
 どうして同じ名なんだろうとずっと思っていましたが…発見!
 コスモスの花の中心をよ~くみると、星の形をしたオシベがびっしりと詰まっていました。
 「わ~小さな宇宙がここにある!」と。
 まあ…コスモスの語源はいろいろあるらしいけどね(*^_^*)

このページのトップへ