
「鮎」
朝霧けむる山あいは
川のせせらぎ 鳥の声
息をひそめて釣り人は
流れに低く糸を垂れ
緑を映す川の面が
見るや俄かにざわめいて
いま遡る魚影は
縄張りを競る 鮎の群れ
早瀬の底は忽ちに
獅子奮迅の関ケ原
勇みし鮎は したたかな
おとりの針に捕えられ
腕に覚えの釣り人の
ググッとしなる 竿の先
引けば 銀鱗ひるがえり
鮎が弧を描く 水の上


2枚の写真は、私の故郷。安倍川の支流・藁科川です。すごい田舎というより山家(やまが)といいます。鮎解禁の時期には川に釣り人があふれていました。
鮎はスイカの香りがします。ホントですよ。父は「もっと昔は川のそばを通るだけでスイカの匂いがしたもんだ」とよく言ってました。水量の少ないときに橋の下をのぞくと、深くたまった水場には鮎がひしめいていたのを覚えています。
同級生は、ご主人と夜の漁に行くと言っていました。夜は鮎も眠りに…で、岩場の近くに手を伸ばすと鮎がじっと潜んでいるのでスッと捕まえられるんだとか。すごいよね。でも夜の清流はしびれるほど冷たいそうです。
私は鮎とりはしませんでしたが、ヤマメは捕まえましたよ。小さい頃、おばあちゃんが「ヤマメとりに行くよ」と。
山奥から流れてくる我が家専用の水路があって(飲用とワサビ田のため)、途中に茶摘みかごをおいてあります。その中に川から流れてきたヤマメが跳ねていました。大きいのや小さいのや。焼いて食べたり、干物にして料理のダシに使ったりしていました。
沢ガニもたくさんいて(たまにワサビの根をかじります)、雨上がりには車の通る道にまでウジャウジャと歩いていました。鮮やかな透き通るような朱色のカニです。今、たまに魚屋さんで売っているのを見かけますが、少し黒ずんでいます。
朝霧けむる山あいは
川のせせらぎ 鳥の声
息をひそめて釣り人は
流れに低く糸を垂れ
緑を映す川の面が
見るや俄かにざわめいて
いま遡る魚影は
縄張りを競る 鮎の群れ
早瀬の底は忽ちに
獅子奮迅の関ケ原
勇みし鮎は したたかな
おとりの針に捕えられ
腕に覚えの釣り人の
ググッとしなる 竿の先
引けば 銀鱗ひるがえり
鮎が弧を描く 水の上


2枚の写真は、私の故郷。安倍川の支流・藁科川です。すごい田舎というより山家(やまが)といいます。鮎解禁の時期には川に釣り人があふれていました。
鮎はスイカの香りがします。ホントですよ。父は「もっと昔は川のそばを通るだけでスイカの匂いがしたもんだ」とよく言ってました。水量の少ないときに橋の下をのぞくと、深くたまった水場には鮎がひしめいていたのを覚えています。
同級生は、ご主人と夜の漁に行くと言っていました。夜は鮎も眠りに…で、岩場の近くに手を伸ばすと鮎がじっと潜んでいるのでスッと捕まえられるんだとか。すごいよね。でも夜の清流はしびれるほど冷たいそうです。
私は鮎とりはしませんでしたが、ヤマメは捕まえましたよ。小さい頃、おばあちゃんが「ヤマメとりに行くよ」と。
山奥から流れてくる我が家専用の水路があって(飲用とワサビ田のため)、途中に茶摘みかごをおいてあります。その中に川から流れてきたヤマメが跳ねていました。大きいのや小さいのや。焼いて食べたり、干物にして料理のダシに使ったりしていました。
沢ガニもたくさんいて(たまにワサビの根をかじります)、雨上がりには車の通る道にまでウジャウジャと歩いていました。鮮やかな透き通るような朱色のカニです。今、たまに魚屋さんで売っているのを見かけますが、少し黒ずんでいます。
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